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【なるには教室】第36回『刑務官になるには』

皆さんこんにちは!

e-専門学校ガイド編集部です。
【なるには教室】第36回は人と向き合い更生へと導くスペシャリスト、「刑務官になるには」について説明したいと思います。

刑務官

刑務官は刑務所や少年刑務所に勤務し、収容者の作業や生活を指導して社会復帰のために更生を助ける、法務省矯正局の国家公務員です。

受刑者の職業訓練やカウンセリングなども行い、分刻みで決められた刑務所内でのスケジュールを監督します。

刑務官の仕事ってどんなことをするの?

刑務官の仕事は、受刑者への指導を通じて再犯を防止し、更生させることです。

刑務所や拘留所、鑑別所の警備や運営に携わり、受刑者の見張りや、刑務作業の監督・技術指導、運動立ち合い、健康管理、面会所や作業所への引率、収容房の巡回、各種事務手続きなど、受刑者の収容生活に全般的にかかわるのが刑務官の仕事。

また受刑者の悩み相談に乗ったり、カウンセリングを行って精神的にケアをし、必要であれば適正に応じて資格や免許取得をサポートしたり、労働意欲を高めて出所後の帰住や就労の調整をしたりと、刑務官の役割は多岐にわたります。

なお受刑者が逃亡し、社会不安を招くような事態があってはならないため、刑務官が守らなければならない法令・規則は多く、基本に忠実な勤務が求められます。

刑務官になるにはどんな資格が必要?

では、刑務官になるにはどうしたらよいのでしょうか。

刑務官になるには大きく分けて3つの方法があります。

[ 1 ] 刑務官採用試験に合格する

18歳から29歳頃までの男女を対象とし、高校卒業程度の難易度の筆記と実技からなる、年に1度の試験に合格する方法。これが刑務官になるための一番オーソドックスなルートとなります。

第一試験は選択式の教養試験と作文試験、第二次試験は面接と身体測定、体力測定で構成され、合格者の中から内定者が選出されます。公安的な特殊業務となるため、人柄はもちろん過去の犯罪歴や政治的な思想まで調査されるため留意しましょう。

また刑務官の採用試験には区分があり、刑務A(男性)と刑務B(女性)に分けられて実施され、配属先もそれぞれ異なります。

ちなみに、急な欠員補充のために不定期で行われる、刑務官採用選考(公募)という採用試験もあります。中途採用に当たるこの試験は50歳程度までの男女が対象で、試験内容は上記の刑務官採用試験と同じですが、欠員が出ないと募集がかかりません。

筆記試験、適性人物試験に加えて、筋持久力などの体力検査がある刑務官採用試験。

筆記がよくてもほかの結果が悪いと合格できませんので、心配な人は専門学校などの養成施設で詳しく学んでおくとよいでしょう。

なお、刑務官として実際に仕事を開始する前には、8ヶ月にわたる「初等科研修」があります。

刑務官に必要な知識と実技を管区内官舎に泊まり込みで学ぶこの厳しい研修を修了すると、晴れて刑務官としての仕事に就くことができるのです。

[ 2 ] 国家公務員採用試験に合格する

国家公務員総合職試験に合格し、法務省職員から刑務官職を拝命されるという方法。数も少なく、配属先では幹部候補生の扱いとなります。

そのため副看守長や看守部長といった階級から始まり、教官や管理職に就くので、刑務所の現場での勤務はほとんどありません。

ちなみに、昇進研修は免除されることが少なくないようです。

[ 3 ] 武道拝命

刑務官には特別枠として、武道拝命という採用制度もあります。

柔道や剣道、合気道などの武道に熱心に取り組み大会などで実績を持っていたり、有段者の人を対象とする採用枠で、従事すれば刑務官の武道訓練の指導官や、武術要員の役割を果たします。

ただし試験には武道の実技は必須であり、国体・全国大会入賞者も多く応募してくるため、志願者は長く継続して武道に打ち込んでいる実力者であることが期待されます。

各々の詳しい受験資格などについては、法務省ホームページの刑務官採用試験欄などで確認しましょう。

高卒でも大卒でも平等に扱われる刑務官

刑務官は高卒でも大卒でも給料の差は大きくなく、公安職俸給表(一)という給与分類の適用を受けるため、一般の国家公務員より12%程度高くなっています。職位や階級により変わってきますが、学歴に左右されないのが刑務官の特徴です。

刑務官の階級は、看守、看守部長、副看守長、看守長、矯正副長、矯正長および矯正監となっていて、初等科研修のみを修了した場合は副看守長(主任、係長)までの昇進が可能です。

中等科研修を修了した場合は矯正副長(課長、部長)まで、高等科研修を終了した場合は矯正監(大規模施設の所長)へと、上級幹部へ昇進する道も開かれています。

なお順調に昇進した場合、採用後おおむね14年で看守長に昇進し、最終的には大規模施設の所長を経て、矯正管区長(指定職俸給表を適用)に昇進することも可能となります。

高校卒業後、専門学校でノウハウを学んで刑務官となり、キャリアを積んでいけば、手厚い待遇を得られます。

どんな人が刑務官に向いている?

刑務官は、自衛隊や警察などと同じく、国家の公安にかかわり、秩序維持を担う仕事です。

受刑者と接するため、何事も起こらぬように注意する力や責任感があり、不測の事態への機転や融通が利くことは刑務官に向いている性質といえるでしょう。

またハードな職場で冷静さを保ち、常に公平であるためには、精神・肉体ともに強く、公私の分別があり指導力があることも望まれます。

なお警察や自衛隊などでもよく見られるように、刑務所や拘置所などの刑事施設は職場環境的に規律や上下関係に厳しく、体育会系の気質があることは否めません。

しかし組織として一致団結して対応に当たり、経験の浅い職員に対しても上司や先輩職員がしっかりとフォローする体制は整っています。

そうした環境に身を置くことが苦にならないなら、刑務官に向いている可能性は高いといえます。

刑務官とは受刑者を指導し更生に導くことで、ひいては国民の生活を守る、とてもやりがいのある仕事です。景気により待遇が変わったりすることもなく、ベテランになり階級も上がればかなりの年収を得ることも可能です。
治安を支え、安心・安全な社会を築くため、あなたもぜひ刑務官を目指してみてはいかがでしょうか。

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