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【映画・漫画から仕事の世界をのぞいてみよう!】第53回 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』

こんにちは、映画コメンテーターの八雲ふみねです。

私はメディアを通じて映画を紹介したり、映画イベントで司会を務めたり、俳優さんや映画監督にインタビューしたり...と、映画にまつわるコトを仕事としています。

今回ご紹介する映画は、『ニュー・シネマ・パラダイス』です。

イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督による、映画史に残る至高の名作

私にとっても、人生のベストワン・ムービーです。

映画監督として成功したサルヴァトーレ・ディ・ヴィータのもとに、老いたアルフレードが死んだという知らせが届く。

アルフレードはサルヴァトーレが"トト"という愛称で呼ばれた少年時代、故郷の映画館"パラダイス座"の映写室にいた、村でただ一人の映写技師だった男。

トトは母親に頼まれた買い物の金で映画を観るほどの映画好きで、毎日のように映写室に入り浸っては、アルフレードと不思議な友情関係を築いていた。

しかしある日、フィルムに火がつき、パラダイス座は瞬く間に燃え尽きてしまう。

そしてトトの懸命の救出にもかかわらず、アルフレードは火傷が原因で失明してしまうのだった...。

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戦後間もないシチリアの小さな村を舞台に、少年トトと映写技師のアルフレードが映画を通して心を通わせていくさまを、感動的な音楽と繊細な人物描写で描き出した映画『ニュー・シネマ・パラダイス』。

アカデミー外国語映画賞やカンヌ映画祭審査員特別賞など各国で賞賛を浴びた本作は、年齢を超えた友情や少年時代の夢など、世代や時代を超えて人々に愛される"映画の魔法"という名の感動が存分に詰まっており、いまなお多くの映画ファンに支持されている作品です。

『ニュー・シネマ・パラダイス』で注目したい職業は、映画・映像業界

人にエンターテイメントを提供する仕事で、私もその"業界人"の一人として、おシゴトさせていただいています。

この映画の主人公・トトのような映画監督、企画から制作まで最高責任者としてチームを率いるプロデューサーカメラマン照明技師音響・美術スタッフ映像編集者といった裏方の技術者など、多くの人々の手によって映像作品は作られています。

どの職業も特に資格は必要とせず、独学でチャンスを掴んでいく人もいますが、一般的には専門学校などで専門スキルを磨いて就職・独立する人が多いのも特徴でしょう。

いずれのおシゴトも、流行やニーズをキャッチする鋭い感性と、幅広いアイデアを提案できる豊富な知識が求められます。

また技術職では、専門技術を身につけていることが必須条件。

次々と新しい技術が出てくる分野でもあるので、日々、コツコツと"勉強する力"も大切かもしれませんね。

映画・映像業界で長く仕事を続けていくためには、特別な資格は存在しません。

その一方で、いかにプロフェッショナルとして人から信用を得るか...ということがとても重要だと、私も日々痛感しています。

そんな映画・映像の世界へ足を踏み入れていく少年トトの半生を描いた本作は、アルフレードやトトの母親など、年配者から若者に向けた名セリフが多いことでも知られています。

中でも、トトが将来有望な映画監督になることを見抜いたアルフレードが、あえて厳しい言葉をかけて故郷から旅立たせるシーンは、涙なくしては観られません。

『ニュー・シネマ・パラダイス』は生きていくうえで本当に大切なことを教えてくれ、年齢を重ねるとともに忘れかけていた夢や情熱を思い出させてくれる作品。

映画・映像業界は憧れから目指す人も多い世界ですが、ただ憧れているだけでは"生き抜く"ことができない世界でもあります。

まずは"行動"しなければ何も始まらない。

この映画は、"憧れ""現実"に変えたいあなたの背中を大きく押してくれることでしょう。

さて、このコラムの連載も今回が最終回

最終回に、私にとって"人生のバイブル"とも言える本作を紹介することができたことに、深く感謝を申し上げます。

このサイトを通じて出会ったすべての人が、やりがいと希望を持って、それぞれの世界で活躍できますように。

ご愛読、ありがとうございました。

また、どこかでお会いしましょう!

■ニュー・シネマ・パラダイス

監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ、マルコ・レオナルディ ほか

最後に映画に出てくる職業についてもっと知りたいという方のために、業界のリアルな現状を紹介したコンテンツをご案内します!

映画を深く楽しむためにも、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

■映像業界関連のことを学校で勉強したい方はこちら

<先輩シゴト人に聞く! 第10回 映像編集のシゴト>

< 『好きなこと』を仕事にしよう 第25回 テレビが好き!>


八雲ふみね

Profile_執筆者_顔写真2.jpg

映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活動中。

機転の利いた分かりやすいトークと、アーティスト、俳優、バラエティタレントまでジャンルを問わず、相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で絶大な信頼を得ている。

初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日記者会見・トークショーなどの映画関連イベントや企業系イベントにて司会を務めることも多数。

トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティである。

八雲ふみね公式サイト: http://yakumox.com

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