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【映画・漫画から仕事の世界をのぞいてみよう!】第52回 映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

こんにちは、映画コメンテーターの八雲ふみねです。

私はメディアを通じて映画を紹介したり、映画イベントで司会を務めたり、俳優さんや映画監督にインタビューしたり...と、

映画にまつわるコトを仕事としています。

今回ご紹介するのは、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。

観る者の食欲をそそる映画として、根強い人気を誇る作品です。

ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長カール・キャスパーは、人気の定番メニューに固執する頑固なオーナーと対立。

店の古臭い体質にうんざりして、突然店を辞めてしまう。

次の仕事を探さなければならない彼が訪れたのは、マイアミ。

絶品のキューバサンドイッチと出会い、そのおいしさに感銘を受け、人々に喜んでもらうためにサンドイッチの移動販売を始めることに。

まずはボロボロのフードトラックを譲り受け、自分の城にカスタマイズ。

元妻や友人、息子らと一緒に究極のキューバサンドイッチを販売するために、マイアミ〜ニューオリンズ〜オースティン〜ロサンゼルスを巡る旅に出る...。

『アイアンマン』シリーズのジョン・ファヴローが製作・監督・脚本・主演の4役を務め、フードトラックの移動販売を始めた元一流レストラン総料理長のアメリカ横断の旅を描いたハートフルコメディ。

人生と料理をテーマにした温かいストーリーに爽快な感動が味わえる、いまなお映画ファンの間では人気が高い感動作です。

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本作で注目なのは、もちろんシェフ

主人公のカールを演じるジョン・ファヴローが調理するシーンは手さばきが美しく、彼が作るキューバサンドイッチは見るからにおいしそう。

カリッとしたサンドイッチを頬張る音も耳に心地好く、五感に訴えかけます。

何よりも料理する側も購入したサンドイッチを食べる側もとにかく楽しそうで、観ているこちらまでワクワク。

軽快なラテン音楽とグルメのコラボレーションも楽しくなってきます。

さて、実際の料理人としての第一歩は調理師免許の取得から。

資格がなくてもシェフやコック、板前などになることは可能ですが、調理師を名乗るにはやはり国家資格の取得が必要です。

またプロとして安全でおいしい料理を提供し続けるためには、技術やセンスはもちろんのこと、食品衛生安全対策に関する知識を身につけることも大切になってくるでしょう。

専門学校などの厚生労働省が指定した養成施設を卒業すれば、無試験で資格の取得が可能。

また、2年以上レストランなどでおシゴトを経験してから試験を受けることも可能です。

最近では、フードビジネスの多様化で食に関するおシゴトの幅も広がっています。

中にはケータリングや屋台の経営、料理学校の先生など食をテーマとした起業を目指す人も。

このコラムを読んでいる人の中にも「いつかは自分の店を持ちたい」と、調理師を目指している人もいらっしゃるかもしれませんね。

この映画はシェフという職業の魅力を伝えるだけでなく、"働く"ということについて、とても大切なメッセージを投げかけています。

それは「自分が本当にやりたいコトは何か?」というコト。

主人公のカールは、一流レストランの総料理長からフードトラックのオーナーに。

責任ある立場から一転、リスキーなことにもチャレンジする彼を支えているのは「俺はおいしいものを作って人に喜んでもらいたいんだ!」という料理人としての原点です。

本作を手がけたジョン・ファヴローは、映画『アイアンマン』の世界的大ヒットにより、一躍ヒットメイカーに。

その後、ビッグバジェットの大作映画を任されるようになるも、プレッシャーとあれやこれやと口を出すお偉方に疲れ果ててしまったファヴローは、10億円以上のギャラを蹴ってまで『アイアンマン3』の監督を断り、"自分が本当に作りたい映画"を作ろうと、自身の理想の生き方を投影した本作を低予算で作り上げました。

「俺は金目当ての雇われ監督じゃない。映画を作ることで人に喜んでもらいたいんだ!」というファヴロー監督の魂の叫びが聞こえてきそうなこのエピソードから、映画を作る人や料理を作る人に限らず、働く人すべてに通ずる"何か"を見出すことができるのではないでしょうか。

■シェフ 三ツ星フードトラック始めました

監督・脚本・製作・出演:ジョン・ファヴロー

出演:ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソン、ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニー・Jr. ほか

最後に映画に出てくる職業についてもっと知りたいという方のために業界のリアルな現状を紹介したコンテンツをご案内します!

映画を深く楽しむためにも、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

■料理業界関連のことを学校で勉強したい方はこちら

<『好きなこと』をシゴトにしよう vol.07 料理が好き!>


八雲ふみね

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映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活動中。

機転の利いた分かりやすいトークと、アーティスト、俳優、バラエティタレントまでジャンルを問わず、相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で絶大な信頼を得ている。

初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日記者会見・トークショーなどの映画関連イベントや企業系イベントにて司会を務めることも多数。

トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティである。

八雲ふみね公式サイト: http://yakumox.com

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