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【ピンチはチャンス】第34回「社会を知る事」

皆さんこんにちは!ピンチはチャンスの小川明広です。

私は年間200件近くの講演会を全国の高等学校で担当しています。

このコーナーでは、進路・就職・キャリア・大学・専門学校などの様々な情報を、実体験を基にアドバイスさせて頂きます。

さて、今回は「社会を知る事」です。

私の専門は「経営学」です。なので経済について実はあまり詳しくは語れません。

今回はその詳しくない「経済学」の話を高校生にした時に気が付いたことを伝えたいと思います。

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紅葉の東北へ毎週の様に出張です。青森の山が青い森でなくなって、
赤い森に変わってきます。なぜか寂しい季節ですね。

先日、ある高校で進路行事として2年生の分野別説明会がありました。

「経営学」「経済学」「心理学」「文学」「農学」「理工学」「医学」などの各分野を代表して多くの大学が参加し、高校生に学問について説明する会でした。

私は、お手伝いしている「小平市にあるK大学(経営経済学と創造ビジネス学部)」の講師として現場に行きました。てっきり経営のお話をする担当だと思っていたら、なんと「経済」の担当でした。

高校生に「経済を学ぶ気持ちを持ってもらう」のが目的です。上手く興味が湧く話ができるか不安でした。私もそんなに詳しくないので逆に丁寧に話をしていこうと思いました。

私は最近のニュースで話題になっていることを具体例に話をしました。

(1)中国とアメリカの関係についてやTPPの問題(世界経済?)

(2)シリアの内戦と難民のヨーロッパ流入の問題(世界経済?)

(3)日本の人口問題と地方の過疎化の問題(地域経済)

(4)税金や金利についてと株価や円高・円安の問題(金融)

(5)会計士、税理士、中小企業診断士などについて(資格)

等の話を中心に具体例を出して身近な事として話をしていったのが良かったのか、皆さん大満足の説明だったらしく、なかなか良い反響を頂けました。

感想の中には、「池上氏」の様だとの最高の褒め言葉もあり、非常にうれしく思っています。

ただ、私が感じたのはこの時の講話が上手くいった喜びよりも、思った程現在の高校生が学問の分野を理解しないまま、大学を選択している危険が高いのではないかという不安の方が強く感じました。

通常大学進学を考える事は学部・学科を選ぶことから始まるはずです。

大学に進学すると「研究」する訳ですから研究の分が何になるかによって、学部をどこにするかが見えてくるわけです。できればこの段階で大学で研究した分野を社会でどのように役立てようかという所まで考えておき、その後の就職などに直結した学部が選べると、大学4年間の過ごし方を有効に活用できます。

しかし、「経済学」ではどのような勉強するよ、とか、「経営学」との違いや「社会学」との類似性などを説明しましたが、学部の違いというより社会の動きに関する一般常識があまり見えてない高校生が多いと感じました。

また、社会が見えていない事と同時に「自分の将来」「社会の未来」にも強い関心を持っていない高校生が多いと感じます。

大学選び方も、自分の将来と学問を直結して考える方は少なく、先に「大学名」が有名かどうか、次にどのように楽に入学し、楽しく学生生活を過ごし、楽に卒業に近づけるか、そしてその大学の卒業の実績が自分に有利かどうかで、判断する方が増えてきている様です。

希望調査をして自ら「経済学」の私の話を聞く部屋へ集まった39名の高校2年生も皆さん、将来どうのようになりたいから「経済学」を学びたいという気持ちが最初は弱かったと思います。文系の学部学科のなかで、就職に強そうで、入試が楽そうな大学を探す中で、「経済」へ流れ着た様子でした。

就職をするなら、企業を取り巻く環境を理解できる「経済」の勉強は魅力的だという事。

経営・経済・社会学などの学問は専門性を求めればかなり内容が違うが、基本的な考え方は似ている事。

研究したい内容を良く考えて、それが「経済」の名前でない大学もある。だから、勉強内容→学部学科→大学名の順で志望校を絞り込む様にアドバイスしました。

具体的には

(1)いきなり大学名で決めない。

(2)学部学科名の各大学の設定が違うので内容をよく確認する事。

(3)オープンキャンパスや学校見学などで勉強している内容や雰囲気を良く掴むこと。

等を学校選びのポイントで話をしました。

しかし、一番は「自分が勉強したいから進学する」という自覚を持つことです。

自分が希望して進学するのだから勉強したい内容はハッキリしていて良いはずです。

なんで進学したいか・・・それは社会人になった時勉強した内容を活かしたいからのはずです。だから、将来の夢や目標を高校生活を通じてそろそろ具体化してきても良いはずです。

最後に夢や目標が見つかっていない方はそれらを探したりいろんなことを知ることから将来への出会いを求めるはずです。

だから、新聞を読んだり、ニュースを見たり大人と話をしたりして、社会の動きを勉強する必要があるのではないかと思います。

進学・就職に関する講演講座を担当していて情報機器の発達の影響でいろんなものをしていいる高校生が増えてきた一方、上記の様に社会の情報を自分の為に役立てようとしている高校生は逆に少なくなってきているように感じます。

自分の将来の為に社会を知ろう。

ではまた次回。


小川明広(オガワ アキヒロ)

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産能大学経営情報学部(通信制)東京工学院専門学校経営情報学科Wスクールで卒業。
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)にて店長として実績を残す。
専門学校職員、広告代理店社員、人事コンサルタントを経て2011年株式会社SCI設立。
株式会社SCI代表取締役。経営コンサルタントとして一般企業経営と教育コンサルタントとして学校経営とを両方バランス良く担当。
毎年、全国の高等学校中心に講演会を約100件担当。キャリア教育の視点から高校生の様々な相談に対応している。
趣味:アウトドア・キャンプ・歴史小説・映画


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