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【ピンチはチャンス】第33回「人は教えることで教えられる」

皆さんこんにちは!ピンチはチャンスの小川明広です。

私は年間200件近くの講演会を全国の高等学校で担当しています。

このコーナーでは、進路・就職・キャリア・大学・専門学校などの様々な情報を、実体験を基にアドバイスさせて頂きます。

今回は少しハードルの高い「成長」についてです。

表題に使った言葉「人は教える事で教えられる」・・・私が好きな言葉の一つです。

最近、講演・講座を通じて高校生の皆さんと一緒に「進路・進学・就職・人生」などについて考える機会がさらに増えてきました。

私は講師として話をします。よくここでも書きますが、ピンチは失敗じゃない。とか、チャンスは掴めとか、人生の設計図を考えよう。とか・・・です。

私がお話しするので、依頼された高校の先生や講演を聞いている生徒さん達から見れば、勿論、私が教えているという事で間違いはないのですが、私自身は教えられているつもりでいます。

毎回、違うネタを使ってみたり、鉄板ネタを使ってみたり、そこでどんな反応が来るのかな?とか、みんな顔を上げて聞いていてくれているかな?とか、その場で感じられる反応や雰囲気を大事にして講演会を組み立てていますので、次回につながるヒントを毎回いただけているのです。

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茨城の牛久大仏です。恥ずかしながら近くを何度も通っていたのに今まで知りませんでした。
まだまだ知らないことだらけで一生勉強だと感じます。

講演依頼のリピート率も徐々に上がり、講演会が終わると来年の同じ時期に再び、一つ下の学年の同じ時期に講演を依頼されます。それは自分の講演内容が成長してきて、お役にたてるようになってきたからだという事は感じています。

先日、就職指導をここ数年お手伝いしてきた高校のいくつかから大変ありがたいお知らせを頂きました。なんと、かなり倍率の高い難関企業への就職が何名も決まったというのです。さらに、キャリア講演を聞いた生徒がやる気を出し、進学実績も伸び始めたという報告も聞きました。

先生方からはお礼を言われました。でも、お礼を言いたいのは私の方です。

そのような講演ができるように育ててくれたのは現場を与え続けてくれる先生方や、キチンと私の話を聞いて、つまらない時はつまらない顔で、おもしろい時は笑顔で反応してくれる生徒さん達がいてくれるおかげだからです。時にはウケが悪くて落ち込むことがあります。そんな時は厳しいなと感じます。しかし、皆さんに話しを聞いてもらい、やる気を出して頂き、少しでも良い人生に向かって進んでもらえるようになる為には、落ち込むだけでなく、次の講演からはさらに聞きやすく工夫しなければなりません。反応が悪かったり、ウケが悪い時は私は「小川よ。そんな話ではつまらなくて、大事なところまで聞いていられないよ」と自分の悪い点を生徒の皆さんから、教えてもらっているのです。

ふと、あることを思い出しました。

ユニクロの新人店長時代にお店のスタッフに業務を教えていた時のことです。

私は埼玉県のある店舗で店長として働いていました。

会社の成長が進み、東証一部上場企業の仲間入りをした年に会社から店舗で障害者の方の雇用を促進するようにとの指示が出ました。

私はその地域でもNO1のお店の店長でしたから、かなり忙しいのですが、同時に注目度も高く、当時の上司であるエリアマネジャーの方から一番初めに成功するようにとの指示が出ました。

直ぐにいろいろと調べ、公的機関の方の助けもあり何名かを候補者として面接し、その中からある方を選択し、採用を決めました。

そして、手探りながらも店舗スタッフとして勤務できるように導入教育を店長の私が自ら行ったのです。でも、初めてのことなので、いろいろ上手くいきません。相手の方は重度の知的障害の方でした。コミュニケーションに問題はないのですが、一つの業務の説明を何度も繰り返し丁寧に教えていかないと理解して覚えてくれません。時間はかなりかかりました。

しかし、最後はいろんな業務を覚え、店舗スタッフとして通常勤務をするだけでなく、上司も私も難しいかもと考えていたレジ業務まで担当できるようになったのです。

その方のレジデビューの日に、本人から「皆と同じように勤務できるようになってうれしい」とお礼を言われた時、感動で少し泣けました。

でも、本当の私の感動はその後です。

上記の店舗での勤務が終わり、別の店へ移動となりました。ただし、近い店舗だったので上司は変わりません。その新しい店で新入社員を預かり、教育することになったのですが、上司が私の部下に対する業務の教え方が上手くなったというのです。私自身は感じませんでしたが、新入社員達の成績はグングンあがり、なんと社内のテストもすぐに合格してしまいました。

分析すると、前の店で苦労してでも丁寧に業務を教えていたことが、私自身の教え方の勉強となっていたのだと思います。

まさに「人に教えているつもりで私が教えられていた」のです。

この時期、文化祭やイベントなどで勉強以外の事でも活動が増えると思います。

勿論勉強でも、仲間と集まって誰かに自分の理解したことを説明してみるなんて事もして見てください。自分が人に説明しながらも相手が解かり易く説明するにはどのように話したら良いかなどを考えるととても頭を整理することに繋がります。

私は常に感謝しながら現場に立たないといけないなと思いました。

それでは、また次回。


小川明広(オガワ アキヒロ)

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産能大学経営情報学部(通信制)東京工学院専門学校経営情報学科Wスクールで卒業。
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)にて店長として実績を残す。
専門学校職員、広告代理店社員、人事コンサルタントを経て2011年株式会社SCI設立。
株式会社SCI代表取締役。経営コンサルタントとして一般企業経営と教育コンサルタントとして学校経営とを両方バランス良く担当。
毎年、全国の高等学校中心に講演会を約100件担当。キャリア教育の視点から高校生の様々な相談に対応している。
趣味:アウトドア・キャンプ・歴史小説・映画


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