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【ピンチはチャンス】第13回「短期留学の経験2」

明けましておめでとうございます。小川明広です。

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オックスフォード大学ペンブローク校の修了パーティの様子です。
濃口のワインで乾杯、鴨のオレンジソース・・・食文化でも異文化体験しました。

さて、今回はオックスフォードでの経験の続きです。

ホームステイを開始して2日目、現地の英語学校への初登校の日です。

ホストファミリーのおばちゃんに連れられ、バス亭に向かいました。

「10」「10A」のバスが市内循環バスで私が住む家の前を通る事、本数はかなりある事、バスのチケットは回数券で買うとお得な事をほぼジェスチャーで理解した私は、疲れ切ったおばちゃんを後にして、やってきたバスに乗り込み回数券を購入に成功しました。

こんな小さな成功で少し誇らしい気持ちになっていると、先ほどのバス停から一緒に乗り込んできた小学生の一団が、バス停前の雑貨屋で買った駄菓子を食べながらこちらを指さして何か騒いでいました。

私は何を言っているか聞き取れず、黙っていましたが、明らかに馬鹿にされてる様子です。こちらを指さし何か言っては皆で笑い転げているのです。

しかし、相手が何を言っているか解らないと怒るわけにもいかず、悔しいと思いながらも、黙って座っていました。

バスは進み町の中へと入ってくると、昨夜は見えなかった素晴らしい景色が見えてきます。

レンガ造りの壁や建物「修道院」の町から発展した最古の大学の町には、あちこちに中程度の教会や塔が立ち並んでおり、「夢見る尖塔の街」という異名も頷けるような景観でした。なにか「外国へ来たんだなー」という気持ちが込み上げてきました。

英語学校への道のバス停を降りると、同じバスに乗った先ほどの小学生たちも降りてきて、私の前を駆け出していきます。よく見ると、私が通う英語学校の隣の小学校に通う子たちでした。きっと毎朝同じ時間のバスに乗り、馬鹿にされ続けるのかと思うと残念な気持ちです。しかし、気を取り直して自分の通う英語学校へ入っていきました。

留学初日を迎え、英語の会話力テストが行われました。

私は、自分の順番の時は、おばちゃんとの会話同様聞き取れもせず、うまく答えられなかったのですが、同じテーブルで私の後に友達が会話をテストされている時に突然聞き取れたのです。

??

質問が解っていない友達に・・

「好きなスポーツは何か聞かれてるよ」とそっと耳打ちしたのですが、先生に見つかってしまいました。

日本ではここで「なんで教えるんだ」とか「何を話してる」とか怒られると思いますが、私は別なことで怒られました。

「会話が解るなら堂々と参加しろ」
「英語が解るなら、何故先ほど解らないふりをした」

と怒られました。

「文化の違い」はこの様な時に「対応の違い」として現れるのです。

まあ、二言目のは完全に誤解なんですが・・・

そして、本当にビックリしたのは次の一言でした。

「お前は日本人同士のクラスだと勉強に努力しない可能性がある。ペナルティとしてミックスクラスに入りなさい。」と言われました。

私たち日本人留学生が勉強するはずの英語学校は、現地で古い歴史のある英語学校なのですが、「オックスフォード大学」に留学する為の「様々な国の外国人が集まるミックスクラス」が5段階あり、一番上のレベル1を終了すると大学に入れる、という学校でした。

日本人同士のクラスはミックスクラスの下にあり、途中で会話能力が上達したら上のクラスに進級する仕組みでした。

私は絶望しました...。

英語が苦手で留学に乗り気でなく、ホストファミリーとも会話が成り立たず、バスで小学生に馬鹿にされている自分が、唯一日本語が楽しめるのが学校の授業の日本人クラスなのです。行帰りのバスも市内にばら撒かれた仲間は近くにもおらず、日本語の会話を欲している私はかなりの不安を覚えました。

生きていけるのだろうか・・・

この異国の地で私は生きていけるのだろうか...。

いや、生きる!

よく考えたら、会話どころか全てが違う。不安だらけだ。

ここに来た目的は勉強じゃない。生き残ること・・・

そう、サバイバル!

留学はサバイバルだ!

・・・となりました。

サバイバルの一環として、帰りに町のスーパーらしき所に寄り、買い物に挑戦しました。

乾燥したイギリスは非常に喉が渇くためペットボトルのミネラルウォーターを買って持ち歩こうとしたのです。

売り場ですぐによく見る銘柄を発見し、日本と同じものだと思い込みすぐに手に取りレジへ向かいました。会話に苦労しながらも電子表示の金額を確認しポンドで支払い買い物終了。

「なんだ、買えるじゃん。楽勝楽勝」と思いながらペットボトルのふたを開け、渇いたのどを潤すべく水をガブガブ口に流し込む・・・

!!!???

ゲーッ!と口から水をこぼしてしまいました。

「なんだこの不味いものは...」

そうです、海外で一般的に販売されているミネラルウォーターには「ナチュラル」「スパークリング」があったんです。

今は日本でも当たり前だけど、当時はよく知られてませんでした。

私が買った「スパークリング」は少し「しょっぱい」味がして、初めて飲んだ時に違和感でこぼしてしまったのです。

集まってくれた町の方達に説明もできず、お礼も満足に言えずに悔しいやら情けないやらで留学生活がスタートしました。

次回サバイバルは続きます。

バスの小学生との対決の日が近づく中、日本人としての文化の良さも役立ちます。

お楽しみに!


小川明広(オガワ アキヒロ)

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産能大学経営情報学部(通信制)東京工学院専門学校経営情報学科Wスクールで卒業。
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)にて店長として実績を残す。
専門学校職員、広告代理店社員、人事コンサルタントを経て2011年株式会社SCI設立。
株式会社SCI代表取締役。経営コンサルタントとして一般企業経営と教育コンサルタントとして学校経営とを両方バランス良く担当。
毎年、全国の高等学校中心に講演会を約100件担当。キャリア教育の視点から高校生の様々な相談に対応している。
趣味:アウトドア・キャンプ・歴史小説・映画


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